疑似科学
ひょんな拍子にアメリカのDr. Bredesenによるアルツハイマー型認知症に対する非常に画期的な予防及び治療法が書かれているという本を見つけました。 アルツハイマー病 真実と終焉 "認知症1150万人"時代の革命的治療プログラム作者:デール・ブレデセン発売日: …
インフルエンザの流行を都が認めたらしい。自分もそろそろ打ちたいが今年は不足しているインフルワクチン。今回は以前書いた続編を。 ヒトはなぜワクチンを疑うのか(1) 初めにdneuroの立場を表明するとすれば、ワクチンは一定の感染症を予防し、不幸な感染者…
薬効の証明は二重盲検試験を経なければならない 現代の薬の効果判定の最終プロセスは無作為二重盲検試験というやつで、このサイトがわかりやすい。 臨床試験・治験に特有の仕組み アーカイブ - 臨床試験・治験の語り ある新薬Aの効果を知りたい時に、Aと味も…
医療とその技術はすべてエビデンスに支えられているべき エビデンスとは読んで字のごとく証拠ないしは根拠であり、医療技術はその1つ1つに根拠があるべきだといいたい。何を当たり前な、と感じる人は現代に生きる若者だからであり、エビデンスに基づいた医療…
www.nikkei.com 先日、他人のさい帯血を国に無届けで投与したとして東京渋谷のクリニックの医師を含めて6人が逮捕されたようだ。 さい帯血(⇛Wiki)はへその緒に含まれる胎児血液のこと。これを使った代表的な治療対象は、白血病であり、骨髄移植に並んで、移…
「ワクチンと自閉症」でググると当blogの「自閉症の原因はワクチンや水銀じゃないよ」が結構上の方で出してくれるおかげでアクセス数が多い。有り難い一方で、トランプ米大統領の発言のせいか、ワクチン=自閉症原因説が話題になることが多くなっている様子。…
NHKのためしてガッテンは普通の医療関係者にとって、時に評判が悪い。個人的には認知症をもたらす正常圧水頭症について取り上げられた途端に「うちのおじいちゃんもそうじゃないんですか?」というご家族の質問が続いてやや閉口したことがある。*1 info.ninc…
研究者の中で気の置けない仲間と話していると、時折「あぁあの人はダークサイドに落ちたね」と語ることがある。 それが他のグループでもそうなのかはわからないが、分かる人はわかると思う。ダークサイドに落ちるとはなに?と疑問抱くかと思うが、我々の仲間…
各種ダイエット法に夢を抱く人は多いが、残念ながら奇跡は存在しない。 いわゆる〇〇ダイエットの類はどれも極端であり、医学的蓋然性がないことが多い。身も蓋もないが、そもそも太るかどうかは遺伝的に規定されている。とはいえ、色んなダイエット法や健康…
ワクチンに含まれる水銀が自閉症の原因だ、というのは結構広がってしまった虚報で、そもそもそれを提唱したイギリス人医師の論文が撤回された上に、本人が免許剥奪までされたというのに、未だに信じている人が多い。 心理的には、特に我が子が自閉症であるこ…
生活していると耳から入ってくる医学的な内容というのがある。そういった内容は何となく得心するところがあって、無意識に真実とインプットされやすい。 そんな内容に例えば以下。 1) ゲームをやり過ぎると脳の働きが鈍る。 2) 人間の脳は普段は10%程度しか…
NIRSでうつを診断できるのか、という話。 ここで問題にしたいのはこれが本当なのか?ということだったりする。 NIRSの問題点は大きく2つ。 1.見ているのが本当に大脳皮質の血流なの? 2.結果が再現できない 1.見ているのが本当に大脳皮質の血流なの?図を見…
今日はいかにも先進的な技術を使った研究が紹介されたり、大学のお偉い先生が喋ると本当のような気がしてくるけども、実は疑うに十分なものがあるのだというお話。 時々「光を使った検査でうつ病の診断ができるんですか?」と聞かれる。 それは多分以下のよ…
性格は遺伝するんですか? よくそう問われるが、実際のところ答えはyes and noだ。 結局子供は親2人のハイブリッドなので、持っている遺伝子は他人よりずっと近い。親子そっくりは容姿だけでなく、性格や人格(ここでは余り区別しない)にも当てはまる。とはい…
インフルエンザワクチンの季節だ。精神科臨床医の私が言うのもなんだが、ワクチンは接種したほうがいい。少なくても公衆衛生的には効果が明らかだ。なのに、接種しないという人がいるのも事実。それも結構多い。なぜそうなるのか今日は少しだけ考えてみたい…
世の中には詐欺療法がはびこっている。あなたがそれに騙されないためのキーワードを紹介しよう。 どんな癌でも治る、免疫力をアップする、気の流れを正す、 邪気を取り除く、生命エネルギー、現代医学では治せない、 学会では認められない、誰もが習得できる…