色々変わりましたね

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2020年1月28日朝日新聞から。武漢から帰国したチャーター機


久しぶりに更新となります。


前回tDCSのことを書いてから2ヶ月と少し、すっかり世界の景色が変わってしまったことに驚きます。
毎日毎日、新型コロナウイルスのことで情報がほとんどが占められ、さらにその情報に基づいた決定も日々更新をされるために、1ヶ月どころか、1週間前にはこう考えていた、ということが既に変わっていることに気づいて愕然とすることがあります。

皆様はお元気でしょうか...
私の方は、身体的には元気ですが、経営しているカウンセリング施設株式会社ライデックは4/2より休業しており、勤めているクリニックは通常通り診察中ですが、患者さんの感染機会を減らすために待合を減らすよう工夫したりしています。そして、大学の方は週に1回赴くと、随分と人が減りました...。



さて、前回更新時の2/5あたり、何考えていたんだろう...と思います。
記憶では、ダイヤモンド・プリンセス号(以下DP号)に対する処置に対する賛否が随分と取り沙汰され、私自身は一貫して日本は頑張って対応している気がしていましたが、世界からは批判を浴びていた印象です。

記事主張の是非はともかく、この記事はDP号をめぐる日本の対処を振り返るのに良い気がします。
www.fnn.jp


この当時の私のtwitterでいいね、を押したツイートが参考になるかもしれません。
1/30ですが、

当時の空気感がよくわかる気がします。

中国武漢における感染爆発を受けて、徐々に新型コロナウイルス(以下新型コロナ)に対する不安感が日本でも出て来ているのは事実です。
武漢渡航歴のない、バス運転手の方の感染が報告されたのもこの時期でした。でもまだまだ水際対策が効くのではないかと考えていた時期ですよね。

一方でこれは大事になると予想されていた方もいたとは記憶しています。

武漢からのチャーター便で日本人が帰国されたのもこの時期、1/28を皮切りに、2/17の第5便到着まで続きます。日本政府のこの対応は非常に良かった、十分に早かった気がします。


ただ、大概は、そして、医者も、特に普通コロナウイルスって風邪でよく見るウイルスだよね?と考えていた人たち、その中には私も含まれるんですが、こんな感覚だった気がします。

感染症大家の岩田先生ですから、決して新型コロナに対して感染拡大への危機感が無かったわけではないし、子宮頸がんワクチンが十分に広まっていないことを憂う現状は今も変わりありません。しかし、新型コロナへの危機意識の切迫感、という意味では岩田先生でさえこう呟く程度でした。*12月始めはこんな空気感だったんですね。


さて、そんなまだまだ怖くはないかな、みたいな雰囲気がどのように現在のようになってきたのかは、備忘録も兼ねてまた次回に。

*1:本筋とは関係ありませんが、岩田先生がDP号に潜り込んで訴えたレポートはかなり衝撃的でした。それは岩田先生が憂えた内容というよりは、そんなことまでしてしまうんだ,岩田先生!!という意味で。個人的には新型コロナのことを真剣に考える契機にはなった気はしまし、その後の先生のtweetは安心して参考にしていいことを呟いてくれている、と感じています。