ADHD

発達障害特性独自の強みについて

発達障害についてはやはり「障害」と括られることで否定的なことが書かれることが多い。発達障害の持つ特性が障害になる一方かというと、そんなわけでも無いというのが今日の論点。実際の所、あぁこの人ASDだなあという偉大な人はそれなりにいるし、ADHDを公…

発達障害臨床雑感

この1年、自分のいるクリニックでは発達障害の診断や現在抱えている不適応や気分障害・不眠など精神科的症状に悩む人の受診が増えた。国際的な診断ツールである、ADOS-2(本人対象)やADI-R(養育者対象)を用いての出来るだけ客観的な自閉症鑑別の手段を使って…

ADHDの薬は何が理由で飲めなくなるか?

前回のblogに書いた、多くの人が持つ疑問、2つに関連して今日は書きたいと思う。 その2つは… ・依存症にならないの? ・もう絶対やめられないのではないか どうしてそんな疑問が出てくるのかと言えば、ADHDに使う薬、特にコンサータ(メチルフェニデート徐放…

コンサータやストラテラをめぐる葛藤について

・薬を使って良くなっても意味が無いのでは? ・依存症にならないの? ・もう絶対やめられないのではないか ADHDの方に薬を使うというとき、特に勉強している家族の方からはこんな疑問を呈されることが多い。一方、医者の立場からすると、ADHDには薬が有効で…

ADHDに関する10の誤解(神話)_後編

7.実行機能の発達的な障害であるというADHDの新しいモデルは、旧来のADHDモデルとは全く異なっている。 ⇛ADHDの新しいモデルは、本質的に幼い子どもの行動障害だという旧来のモデルとは多くの点で異なっている。新しいモデルではADHDの問題は、子供だけでな…

ADHDに関する10の誤解(神話)_前編

注意欠陥多動性障害(ADHD)といえば、多動、不注意、衝動性が3大症状として挙げられるのが標準的。ただ、実はその3つだけが本質というよりも、以前書いたような報酬系の不全(⇛学習できないのは報酬系の不全が問題)とともに、総合的に何か課題をこなすだけの実…

ASDは治療するものなのか

ASDに関する報道をみていると、例えば「オキシトシン」で自閉症の治療につながるという報道がある。以下は東大のプレスリリースではあるが*1。 www.jst.go.jp 「治療」というのを、病的な状態から健康な状態に復する、という定義で考えているとすると、ASDに…

学習できないのは報酬系の不全が問題

ADHD(やASDもだが)の子と接していると、褒めても通じないということがよくある。叱るんじゃなく褒めて行動を増やそうと実践するのに、褒めた行動が次につながらない。やっぱり次も同じ行動を起こしてしまうことが重なり、ついには怒ってしまう。おかしい…と…

発達の子には優しいお兄さんやお姉さんを家庭教師に

保護的で大人に相談できる環境がASDやADHDの子には必要であるという。 1つその実現法として考えて欲しいのは、 優しいお兄さんやお姉さんの家庭教師だ*1。 ASDやADHDの子。 小さいころの目標はできるだけトラウマを作らないこと、自信を育むこと、人への信頼…

ADHDのペアレントトレーニング

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育作者: シンシアウィッタム,上林靖子,中田洋二郎,藤井和子,井澗知美,北道子出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2002/03/22メディア: 単行本購入: 33人 クリック: 156回この商品を含むブ…

ADHDの辛さ

ADHDの特徴といえば、「注意欠陥、多動、衝動性」だがそれらをベースにし様々な問題行動を起こす。 どっちにしろ、あちこちに注意が飛ぶADHD児、特に多動症状が強いとこんなことになる。 幼少期より片時もじっとしているということができない やりかけのこと…

ASDを理解するために(2)

ASDは注意欠陥多動性障害(ADHD)を合併したり、逆にADHDに合併したり、ということが多いとされている。 同じ発達障害じゃないの?という疑問を呈される方もいようが、1994年発表のアメリカ精神医学会の診断基準、DSM-IVでは合併は無い、とされていた。それが…